●学生交流団体紹介
日中学生会議

日中間の未来を志向した交流

社会的な問題も活発に議論
日中学生会議は、今年で28回目の交流を迎える、歴史のある団体だ。じつは第3回大会が天安門事件で中止になったり、24回大会では反日デモの影響で上海との交流を絶たれてしまったりと、数々の困難を乗り越えてきた団体でもある。
活動は主に本会議と呼ばれる夏の交流企画と、勉強会などを行なう定例活動がある。本会議は日中交互に行なわれ、去年は日本で開催された。大会ビジョンを「過去から未来へ」というものに定め、全員で靖国問題や歴史教科書について議論をした後、それぞれ経済や教育などの分科に分かれ、未来志向の議論を行なった。今年は中国開催であり、開催は北京と広州を予定している。
今回インタビューに応じてくれたのは委員長の李昊さん(東京大学教育学部3年)。李さん自身、10歳まで中国にいたこともあり、中国についての研究をしたいと大学入学以来考えている。そんな李さんでも中国の学生と交流すると、新たな発見があるようだ。
「中国人は本当に自由ですね。交流をしていると、時間や規則を守らなかったりすることが多い半面、中国の学生は日本人のように顔色をうかがうことなく、自分の意見をしっかり言う。だから議論が建設的に進みます」(李昊さん)
団体のレベルアップと人材育成が目標
李さんが今年の目標として掲げているのは「団体の格式を上げること」だそうだ。
「私たちの存在意義の一つに、将来的に日中関係の第一線で活躍する人材を育てることがあると思っています。そのためには、参加者1人ひとりがしっかりと勉強し、日中関係について理解をしていく必要があります。だからこそ、団体の格式を高めて、意識の高い学生に集まってきてほしいんです。」と李さんはその理由を語る。
「意識の高い学生に集まってもらうためには、まず日中学生会議という団体について知ってもらうこと、それが第一歩になる」。そのためか日中学生会議は、本会議以外でのイベントの開催が非常に多い。これは団体の大きな特徴といえるだろう。
その中の1つ、『日中学生会議シンポジウム』を紹介しよう。今年の2月に行なわれたこのイベントは、日中学生会議初期のOBにパネリストとして参加してもらい、ディスカッションを行なうというもの。まさに日中関係の第一線で活躍する方々の議論であったので、非常に白熱し、面白い内容のものとなった。筆者もそのシンポジウムに出席したが、学生が企画したものとは思えぬほど、しっかりとした企画に仕上がっていた。今後も学園祭への出店、講演会などを頻繁に行なっていくそうだ。
「企画をする時に忘れてはいけないのは、質の高さ。量だけでなくて質も充実させていく。お遊びではありませんからね」そう語る李さんの言葉からは、今年の日中学生会議の真剣さが伝わってきた。
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